キーボードは、パソコンやスマートフォンを使う上で欠かせない入力デバイスです。しかし、キーボードには「軸」と呼ばれる、キーを打鍵するためのメカニズムがあり、その種類や特徴によって、使い心地や打鍵感が異なります。本記事では、キーボード軸の基礎知識から、各種軸の特徴やおすすめの製品まで詳しく解説します。
軸とは
軸とはキーボードのスイッチのことです。 日本では軸と呼ばれることが多いですが、キースイッチと呼ばれることもあります。 (この記事では「軸」と呼ぶことにします。) この「軸」は、打音や打感に大きく関係しています。 例えば「青軸は音が大きく、キーの反発性がある」や、「赤軸は音が小さく軽いタッチで入力できる」など軸の色によって特徴が分かれています。
Cherry MX キースイッチ
青軸
青軸 | 音(打音) | クリック感 | 重さ(クリックするときの) |
大 | ◎ | 普通(やや重め) |
オイラは、ゲーミングキーボードといえば青軸という印象を持っています。青軸は、メカニカルスイッチの代表的なイメージであるカチッというクリック感です。結構良いクセのあるスイッチでモチベーションが持続します。青軸は打ごたえが強く、長時間使用するのには向いていないです。ですが、ゲームをする際に押したはずなのに押せてないという問題が起きにくいです。
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赤軸
赤軸 | 音(打音) | クリック感 | 重さ(クリックするときの) |
小 | △ | 軽い | |
赤軸は打ごたえが弱く長時間使用しても手が疲れにくいです。
ですが、青軸に比べ押したはずなのに押せてないという問題が起きやすいです。
ゲーミングキーボード特有の「カチッ」という感覚は少ないですがスムーズに入力できます。
ですので、僕はゲームでは使わずブログを書いたり長時間タイピングするときに使用しています。
他の軸と比べてクセが少ないので初心者の方におすすめです。
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茶軸
茶軸 | 音(打音) | クリック感 | 重さ(クリックするときの) |
小・中 | ○ | 普通 | |
茶軸は青軸と赤軸の中間くらいの打音、打感です。
カチッという感触がはっきりわかるわけでもなく、無いわけでもないです。 青軸ほどうるさくなく赤軸ほどキーを押す力が軽くなくていいという人にお勧めです。
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銀軸
銀軸 | 音(打音) | クリック感 | 重さ(クリックするときの) |
小 | △ | 軽い | |
銀軸の打音は赤軸とほとんど同じです。
他の軸と違うところは圧倒的なスピードです。
cherry製品の中では、最速です。
ゲームでは0.1秒でも反応速度が速い方が有利になるという場面もたくさんあるので、速さにこだわりたいという方には、銀軸がお勧めです。
カチッという感触はなく、「ストンっ」とキーの入力ができます。
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黒軸
黒軸 | 音(打音) | クリック感 | 重さ(クリックするときの) |
小 | △ | 普通 | |
黒軸はより強力なバネを使用しており、打ってから開始位置まで戻ってくるのがとても速いです。
長時間の書き込みやゲームをするのに最適です。
また、ゲーミングキーボード特有の、「カチッ」という感覚がなく、「ストン」と入力できます。
音は聞こえますが、気にならない程度です。
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緑軸
緑軸 | 音(打音) | クリック感 | 重さ(クリックするときの) |
大 | ◎ | 少し重い | |
緑軸は、青軸を少し変更したもので、クリック感や打音は青軸とほとんど同じです。
しかし、青軸より緑軸の方がクリックするときの重さが重いように感じます。
細かい違いを説明すると、青軸はクリック感がシンプルですが、緑軸はクリック感が少し複雑で複数あるように感じます。
職場などで使うのは、クレームが来そうなのでやめた方が良いかもしれません。
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静音赤軸(サイレントレッド)
静音赤軸 | 音(打音) | クリック感 | 重さ(クリックするときの) |
極小 | △ | 普通 | |
静音赤軸は、赤軸の音が小さいバージョンです。
若干、赤軸よりもクリックに力がいるような気がします。
とにかく静かなので、職場で使っても音で迷惑をかけずに、快適に仕事ができると思います。
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静音黒軸(サイレントブラック)
静音黒軸 | 音(打音) | クリック感 | 重さ(クリックするときの) |
極小 | △ | 普通(やや重め) | |
こちらも黒軸の、音が小さいバージョンです。
黒軸と比べ、少しクリックが重い気がします。
こちらも静かなので、職場で使っても社員からクレームはこなさそうです。
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クリア軸
クリア軸 | 音(打音) | クリック感 | 重さ(クリックするときの) |
中 | ◯ | 65cn 普通(やや重め) | |
クリア軸は、青軸や緑軸のようにカチッとした感触ではありませんが、弱めにカチッとした感触があります。
例えていうと、ノートパソコンのキーボードのような感触です。
音は、聞こえますが気にならないレベルです。
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グレー軸
クリア軸 | 音(打音) | クリック感 | 重さ(クリックするときの) |
中 | ◯ | 80cn 重い | |
グレー軸は、クリア軸ととても似ています。
音もクリック感も、ほとんど同じです。
ですが、グレー軸の方が少しクリックが重いです。
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Cherry MX まとめ
青軸 打ごたえが強い、押したのに押せてないという問題が少ない。
赤軸 打ごたえが少ない。長時間タイピングに向いている。
茶軸 青軸と赤軸の間が欲しい人におすすめ。
銀軸 圧倒的な反応スピード!
黒軸 キーを押してから戻ってくるまでの時間が早い。長時間タイピングに向いている。
緑軸 青軸に似ている。青軸より少しだけ、クリックが重い。
静音赤軸 赤軸の音が小さいバージョン。本当に音が小さい。
静音黒軸 黒軸の音が小さいバージョン。静音赤軸より少しクリック感が重い。
クリア軸 ノートパソコンのキーボードのような感触。
グレー軸 クリア軸に似ています。グレー軸の方が若干重い。
RAZERキースイッチ軸の種類
メカニカルスイッチとオプティカルスイッチの違い
メカニカルスイッチ | オプティカルスイッチ | |
採用シリーズ | Razer BlackWidow | Razer Huntsman |
耐久性 | 8000万回 | 1億回 |
作動方法 | 金属接点 | 光による動作 |
3種類のRazerメカニカルスイッチ
グリーンスイッチ
グリーンスイッチは、クリック音、クリック感が強く「カチッ」としっかりしてます。
そのため、キーボードを打ってる感があり、
押したはずなのに押せてないという問題が起きにくいです。
しかし、配信者には向いてない点があります。
ヘッドフォンをしているとあまりクリック音は聞こえませんが、
マイクではしっかりと拾われているので、動画にキーボードの音が入ってしまいます。
マイクを調節してキーボードの音を入りにくするなど対策をする手間がかかります。
イエロースイッチ
イエロースイッチは、他のキースイッチに比べて静かです。 クリック音は、「スコ」という感覚です。 イエロースイッチは他のメカニカルキースイッチに比べ、 1.2mm押し込むだけで動作する超高速性を誇り、 最高の速さで何度もキーを打つ事ができます。 ゲームをする上で、反応速度は命となってくるので、 ゲーム配信者などにお勧めです。(静音だし) 後で説明するオプティカルスイッチよりも安価なので、 お金を節約して、最高スピードをお求めの方におすすめ
オレンジスイッチ
オレンジスイッチは、クリック音・クリック感ともにグリーンスイッチとイエロースイッチの中間です。 非常にバランスが取れているキースイッチです。 Cherry MXの茶軸に似ている
2種類のオプティカルスイッチ
紫軸(Razer クリッキーオプティカルスイッチ)
紫軸は、クリック感がしっかりしていて、「カチャ」という感覚です。 Cherry製のキースイッチなどとは違い独特なクリック感なので 今までとは変わったクリック感をお求めの方にピッタリです。 クリック音はRazer製品の中で最も強いです。 何年もこのキースイッチを採用したキーボードを使用していますが、 今でも、新鮮な他にない打心地を楽しめます。 タイピングには不向き(長時間使用は疲れる)
赤軸(Razer リニアオプティカルスイッチ)
赤軸は、作動距離が短く、最も反応速度がはやく、最も静かです。 クリック音も、「スッ」としています。 イメージとしては、Cherry赤軸のスピードが速いバージョン ゲームを楽しむにも、ゲームをガチるのにも、ゲーム配信者にも最適と言えます。 タイピングにも結構おすすめ!仕事でも活躍するかも
グラフで違いを比較
RAZER™ クリッキーオプティカルスイッチ | 標準クリッキーメカニカルスイッチ | |
キーの感触 | 軽さとクリック感 | タクタイル感+クリック感 |
作動方法 | 光による作動 | 金属接点 |
作動力 | 45 g | 50~60 g |
アクチュエーションポイント | 1.5mm | 2.0~2.2 mm |
耐久性 | 1 億回クリック | 5,000 万回クリック |
安定性 | スタビライザー付きクロスステム | クロスステム |
RAZER™リニアオプティカルスイッチ | 標準リニアメカニカルスイッチ | |
キーの感触 | 軽量で瞬時 | リニア感+静音性 |
作動方法 | 光による作動 | 金属接点 |
作動力 | 40 g | 45 g |
アクチュエーションポイント | 1.0 mm | 1.2 mm |
耐久性 | 1 億回クリック | 5,000 万回クリック |
安定性 | スタビライザー付きクロスステム | クロスステム |
Razer まとめ
Razer特製、光学技術を利用したキースイッチ オプティカルスイッチ
オプティカルスイッチには
クリッキーオプティカルスイッチとリニアおプティカルスイッチがある
クリッキーは、クリック感・音が強く、打ち心地最高
リニアは、クリック感・音が控えめ、でも最速
Logicool キースイッチの種類
- 薄型GLスイッチ(Logicool製の薄型スイッチ)
- GX + ROMER – G (Logicool製の一般的な厚みのスイッチ)
フィードバックとは
打ち心地、打ったときの感覚、打鍵感のこと
アクチュエーションポイントについて
キーの打鍵時に内部のスイッチがONからOFFに切り変わるポイント 一般的なメカニカルキースイッチは2.2mm程度押し込んだところにアクチュエーションポイントがある。 アクチュエーションポイントは浅いほど高速入力が可能になる。
キーストロークについて
キーボードを押し込んだときキートップが沈み込む深さのこと また、キートップが沈み込む動きのこと
薄型GLスイッチ
GLタクタイル
ある点まで押し込むと急激に荷重が抜けるのがポイント
作動時に精確かつ瞬時のフィードバックを返します。
FPSゲームやコンペに最適
cherryMX茶軸のような感覚
GLリニア
力をかけるとスッと沈み込むような感覚が特徴
アクチュエーションポイントに素早く到達する事ができるのでゲーミングキーボード初心者にお勧め。
ダブルタップと素早い連続キーストローク(キーが沈む深さ)に優れている
MMOやアクションゲームにおすすめ。
cherryMX赤軸のような打鍵感
GLクリッキー
こちらもある点まで押し込むと、急激に果汁が抜けるのがポイント それに加えカチッという打音がなるのが特徴 ゲームをする上で、キーボードの打音は必要ないが、音が鳴る方が打ってて、気持ちいいという人にお勧め ゲーム配信者には向いていない(配信に打音が入ってしまうから) FPSにおすすめ cherryMX青軸のような打感
スイッチ | GLタクタイル | GLリニア | GLクリッキー |
フィードバックタイプ | 確かなフィードバック | スムーズ | 耳に心地よいクリック音 |
アクチュエーション ポイント | 1.5mm | 1.5mm | 1.5mm |
キーストローク | 2.7mm | 2.7mm | 2.7mm |
平均押下圧 | 50gf | 50gf | 50gf |
タクタイル圧 | 60gf | なし | 60gf |
GX + ROMER – G (一般的なメカニカルスイッチ)logicool製
GX青軸
クリックの失敗のない象徴的なメカニカルスイッチ
このキースイッチは押したはずなのに押せてないという問題が起きにくいです。
また、メカニカルキーボードといえば「青軸」と、メカニカルキーボードの象徴ともいえます。
カチッと馴染みのある打鍵感を好む人におすすめです。
GX Brown
静かでありながら、確かなフィードバック
このキースイッチは、GX青軸の静音版です。
作動時に最小のフォードバックを返して確実性と精度に優れている。
操作音が静かで、多少クリック感も楽しめるので、ゲーム配信者に向いています。
FPSやコンペに最適です。
GX Red
スムーズで流れるようなキーストローク
ダブルタップ、高速キーストローク、連続の半押しの相性が抜群です。
MMOやアクションゲームに最適です。
初心者の方でも使いやすい
ROMER-G タクタイル
静かでありながら確かなフィードバック
このキースイッチはGXBrownとほぼ同じです。
多少違うところは、クリック音の大きさです。
こちらの方がクリック音がしっかりしています。
ROMER-G リニア
スムーズで流れるようなキーストローク
このキースイッチはGXREDとほぼ同じです。
違いは、こちらの方がクリック音がしっかりしています。
スイッチ | Romer-Gタクタイル | Romer-Gリニア | GX青軸 | GX Brown | GX Red |
フィードバックタイプ | 確かなフィードバック | なめらかでスムーズ | 耳に心地よいクリック音 | 確かなフィードバック | なめらかでスムーズ |
アクチュエーションポイント | 1.5mm | 1.5mm | 2.0mm | 1.9mm | 1.9mm |
キーストローク | 3.2 mm | 3.2 mm | 4.0mm | 4.0mm | 4.0mm |
平均押下圧 | 45gf | 45gf | 50gf | 50gf | 50gf |
タクタイル圧 | 50gf | なし | 60gf | 60gf | なし |
Logicool まとめ
ロジクールのキースイッチの一番の特徴は、薄型のスイッチです。
薄型にすることで、押し込まなければいけない距離を減らしスピードを上げています。
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